中学地理の学習でよく出てくる言葉に、領海と排他的経済水域という海に関する言葉があります。
周りを海に囲まれている日本では、よく使われる言葉なので、しっかりと違いを押さえておこう!
領海は、海に面している国の領域の一部で、領土と同じく国家の主権が及ぶ範囲の海域です。沿岸から12カイリまでの範囲が設定されています。
排他的経済水域は、領海の外側の部分で、沿岸の国に魚類などの生物資源や海底資源などの開発と管理に関する権利が認められている海域です。沿岸から200カイリまでの範囲で領海を除いた部分です
出典:海上保安庁ホームページ
領海とは、国家の主権が及ぶ範囲のことで沿岸から12カイリ以内に設定されている。
排他的経済水域とは、沿岸国が生物資源や海底資源などを利用する権利をもつ海域のことで、沿岸から200カイリ以内に設定されている。
領海をもう少し詳しく説明すると
領海は領土と同じように国家の主権が及ぶ領域の範囲ですが、この場合の主権というのは、他国の支配を受けないという意味で、独立国の条件になっている主権です。
沿岸から12カイリまでの範囲ですが、1カイリ(海里)は1.852kmなので約22kmということになります。
領海といっても、貿易などでやって来る船も多いので、通常は無害通航権といって、沿岸国の利益を害さなければ外国の船は自由に航行できることになっているんだ。
排他的経済水域をもう少し詳しく説明すると
経済水域とも言いますが、排他的を前に付けるのが正式名称です。
沿岸国に生物資源や鉱物資源の開発、保存、管理の権利が認められているので、この水域の魚や海底資源は沿岸国のものだと考えてよいわけなんだ。
ただ、他国はこの海域では自由に航行できる他、海底パイプラインや海底ケーブルを敷設したり、この上空を飛行したりすることは可能です。
領海の外側で、沿岸から200カイリ、約370kmまでの範囲になりますが、この範囲は領海とともに、国連の海洋法条約によって決められたものです。
日本は島国で、多くの島の存在がこの排他的経済水域の面積を非常に大きくしており、447万㎢と世界で6番目の広さがあります。
接続水域とはどんな水域
領海と排他的経済水域以外に、もう一つ接続水域という言葉もあるので、これも説明しておくよ。
この接続水域というのは、排他的経済水域の中で領海のすぐ外側の12カイリの範囲で、沿岸から12カイリ~24カイリの間の水域です。
どのような水域かというと、沿岸国が関税や衛生、警察などの権限を行使できる水域で、実際には密輸や密入国の取り締まりなどが実施されています。
領海、排他的経済水域の違いまとめ!
それでは、最後に領海と排他的経済水域の違いをもう一度整理しておきましょう。
領海は、
海に面している国における領域の一部を占め、国家の主権が及ぶ範囲の海域。
沿岸から12カイリまでの範囲が設定されています。
排他的経済水域は、
領海の外側の部分で、沿岸の国に生物資源や海底資源などの開発と管理に関する権利が認められている海域。
沿岸から200カイリまでの範囲で領海を除いた部分です。
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