中学地理では、本初子午線、日付変更線という言葉がよく出てきます。
国や都市の位置を示す場合に、よく使われるのが緯度と経度です。
そして、地球上での緯度と経度を示す線が緯線と経線ということになり、経線は子午線とも呼ばれます。
本初子午線、日付変更線は経線に関する言葉ですが、この2つの線について、しっかりと理解しておきましょう。
本初子午線は、経度0度の線に当たり、イギリスのロンドンにある旧グリニッジ天文台を通っています。世界の時刻の基準になる経線です。
日付変更線は、太平洋を通る経度180度の線に当たりますが、島国の分布などで実際には折れ曲がっています。この線を西側から東側へ通過するときは日付を1日遅らせ、東側から西側へ通過するときは1日進めます。
本初子午線とは、経度0度の線のことであり、世界の時刻の基準となる経線のこと。
日付変更線とは、経度180度にそって引かれている線のこと。この線を境に西へ超えると1日進め、東へ超えると1日遅らせる。
本初子午線をもう少し詳しく説明すると
世界の時刻の基準になる経度0度の経線、これを本初子午線と呼びますが、本初とは「もと」という意味です
では、なぜイギリスのロンドンを通る線が本初子午線になったのでしょう?
これは、1884年に世界を統一した時間にしようと開かれた、世界子午線会議で決定されたんだけれど、当時はまだイギリスが植民地を多く持って大英帝国として世界の中心的な国であったことが理由なんだ。
この本初子午線から東へ向かうと、東経で経度を表現して180度まであり、経度差15度で1時間の時差になり時間が早くなります。一方、西へ向かうと西経と表現して180度まであり、同じよう経度差15度で1時間の時差になりますが、時間が遅くなります。
このロンドンを通る本初子午線を基準にした時刻をグリニッジ標準時(GMT)と呼んでいます。
ちなみに、この本初子午線はイギリス以外にもいくつかの国を通過しますが、アフリカではカカオの生産で有名なガーナもその一つです。
日付変更線をもう少し詳しく説明すると
東経180度と西経180度の経線(子午線)は同じ線ということになりますが、太平洋を通過しています。
この経度180度の地点ではロンドンから東へ向かうと12時間早く、西へ向かうと12時間遅くなり、同じ時刻なのですが24時間すなわち1日の時差が生じています。
そこで、これを調節するためにこの経度180度の線を日付変更線として、この線を西側(東経の地点)から東側(西経の地点)へ越えるときは日付を1日戻し、反対に東側から西側へ越えるときは1日進めるわけなんだ。
また、日付変更線は、ほぼ経度180度の線に沿っていますが、島国や陸地の分布によって大きく折れ曲がっている所があることも注意が必要です。地図帳を見て確認しましょう。
本初子午線、日付変更線の違いまとめ!
それでは、最後に本初子午線と日付変更線の違いをもう一度整理しておきましょう。
本初子午線は、
経度0度の線に当たり、イギリスのロンドンを通る世界の時刻の基準になる経線です。
日付変更線は、
太平洋を通る経度180度の線に当たり、日付を調整する経線で、島国の分布などで実際には折れ曲がっています。この線を西側から東側へ通過するときは日付を1日遅らせ、東側から西側へ通過するときは1日進めます。
数学が苦手な人には絶対おススメ!
ニガテな数学を基礎から見直しませんか??無料で基礎問題&動画講義をお届け!
今なら高校入試で使える公式集をプレゼント
数スタのメルマガ講座を受講して、一緒に合格を勝ち取りましょう!
コメントを残す