【中学地理】寒流と暖流の違いは??

中学地理では、気候との関連で海流の説明がよく出てきます。

海流は寒流暖流に分けられますが、この違いはどこにあるのでしょう?

 

寒流と暖流の区別は、水温が何度以下とか、何度以上とか水温で決まっているわけではありません。

それでは、寒流と暖流はどのように違うのか、ここでしっかりと押さえておきましょう。

 

寒流は、高緯度から低緯度へ向かって流れ、周りの海域より水温の低い水を運んでくる海流です。

暖流は、低緯度から高緯度へ向かって流れ、周りの海域より水温の高い水を運んでくる海流です。

寒流と暖流の違い

寒流とは、周りの海域より水温の低い水を運んでくる海流。親潮(千島海流)やリマン海流など。

暖流とは、周りの海域より水温の高い水を運んでくる海流。黒潮(日本海流)や対馬海流など。

寒流の具体例は

日本近海には千島海流(親潮)が流れています。

北海道や東北地方の太平洋側の気候に影響を与え、夏でも冷涼な気候をもたらしています。

 

千島海流は、北方の水温の低い海域の水を運んできますが、低温で蒸発が少ないため、塩分の少ない栄養分の豊富な海水でプランクトンが多く、魚を育てる海流という意味で親潮と呼ばれるわけなんだ。

 

世界的には、南アメリカ大陸の太平洋岸を赤道へ向かって流れるペルー海流が有名で、やはりプランクトンが多く世界的な漁場になっているんだ。

 

ちなみに、南緯50度付近の陸地の少ない海域を、偏西風の影響でぐるぐると同じ緯度帯を回る西風海流という海流がありますが、これはもともと水温の低い海流なので寒流に分類されます。

暖流の具体例は

日本近海には南から太平洋岸を日本海流(黒潮)が北上し、その分流である対馬海流が日本海を北上しています。

それぞれ沿岸の気候に影響を与えますが、特に黒潮の流れる太平洋沿岸部は、冬でも温暖な気候になっています。

 

日本海流(黒潮)は、千島海流(親潮)とくらべると、塩分が多くて栄養分が少なくプランクトンも多くありませんが、逆にその分、透明度が高いのが特徴なんだ。

 

この日本海流と同じ性格を持つのが、アメリカの大西洋岸を流れるメキシコ湾流で、その延長は北大西洋海流となってヨーロッパの沿岸を北上し、偏西風とともに、西ヨーロッパに冬でも温暖な西岸海洋性気候をもたらしています。

 

また、赤道付近には、同じ緯度帯を北赤道海流や南赤道海流が流れていますが、赤道付近の暖かい水を運んでいるので暖流に分類されます。

寒流と暖流がぶつかる潮目

地球上の海で、異なる性質の海流がぶつかる所を潮目と言いますが、特に寒流と暖流がぶつかる潮目は、寒海性の魚と暖海性の魚の両方が集まり、多くの種類の魚が獲れる好漁場になっています。

 

千島海流(親潮)と日本海流(黒潮)がぶつかる三陸海岸の沖合や、寒流のラブラドル海流と暖流のメキシコ湾流がぶつかるカナダのニューファンドランド島沖合は、ともに世界的な漁場として知られているんだ。

寒流、暖流の違いまとめ

それでは、最後に寒流と暖流の違いをもう一度整理しておきましょう。

 

寒流は、高緯度から低緯度へ向かって流れ、周りの海域より水温の低い水を運んでくる海流。

暖流は、低緯度から高緯度へ向かって流れ、周りの海域より水温の高い水を運んでくる海流。

 

寒流と暖流を比較すると、寒流の方がプランクトンが多く、暖流の方が透明度が高い。

 

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