日本地理で必ず出てくる地名に鳥取砂丘があります。
砂が積もった場所というのは知っていると思うんだけれど
この砂丘という言葉と、一般的によく使われる砂浜という言葉はどこが違うの?
こういう疑問があるかもしれないね。
この砂丘と砂浜の違いを、今回はしっかりと押さえることにします。
砂丘は、風によって運ばれた砂が幅広く堆積し、ある程度の高さがあって丘のようになっている所です。
砂浜は、文字通り砂が堆積した浜のことで、海岸沿いに分布しており、標高は高くありません。
ともに砂が堆積した場所のことを指し
砂丘では、ある程度の高さがあり丘のようになっています。
砂浜では、海岸沿いに分布しており砂丘のように標高は高くありません。
砂丘は大きく2つに分類される
世界の砂丘は、そのできる場所によって2つに分類されます。
砂漠の中に分布する大規模な砂丘は、内陸砂丘と呼ばれます。
これに対して海沿いに分布する砂丘を海岸砂丘と呼びます。
日本には砂漠がないので、有名な鳥取砂丘など日本の砂丘は海岸砂丘がほとんどです。
ただ、砂漠で注意が必要な点があるので、ここで紹介しておくよ。
砂漠は、すべての部分が砂の堆積した砂丘になっているわけではありません。礫がおおっている場所や山岳地帯で岩肌が露出しているような場所もあり、面積的には砂の部分の方がむしろ少なくなっているんだ。
砂漠=砂丘ではないので間違えないようにしよう。
日本の砂丘の代表は鳥取砂丘
鳥取県東部の海岸沿いにある鳥取砂丘は、長さが東西に16km、幅が南北に1~2kmあり、最高地点の標高は92mとまさに砂の丘という感じなんだ。
川が運んできた砂が、波と強い北西季節風により運ばれ、幅広く堆積して形成されました。
植林をして砂が飛ぶのを防いだり、かんがい設備を作って砂丘の一部を畑にして園芸農業も行われています。
鳥取砂丘で栽培される農産物ではラッキョウが有名で、鳥取県はその生産が日本一です。
日本では砂丘と名前の付く場所が他にも多くありますが、いずれも砂浜が長く続く海岸と言った感じの場所になっています。
砂浜海岸の具体例は
それでは、そのような砂浜海岸として有名な所をあげておきましょう。
鹿児島県の南西部には、吹上浜と呼ばれる海岸があります。長さ50kmにもおよぶ砂浜が続いており、ウミガメの産卵地としても知られているんだ。
千葉県房総半島の太平洋岸には九十九里浜と呼ばれる砂浜海岸があり、こちらは長さが60kmもあります。
他にも、日本各地には小さな入江の奥なども含めて数多くの砂浜があり、海水浴場などにも利用されているわけです。
砂丘、砂浜の違いまとめ!
それでは、最後に砂丘、砂浜の違いをもう一度整理しておきましょう。
砂丘は、風によって運ばれた砂が幅広く堆積し、ある程度の高さがあって丘のようになっている所。
砂浜は、文字通り砂が堆積した浜のことで、長く続く場合は砂浜海岸と呼ばれます。
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