中学地理の学習では、アボリジニやマオリといった言葉が世界地理のオセアニア州のところで出てくるね。
この2つの言葉は、オセアニア州の主要国であるオーストラリアとニュージーランドそれぞれの先住民の人達のことなんだ。
アボリジニとは、オーストラリアの先住民のことです。
人種的には、いわゆる世界の三大人種に属さない人種で、現在はオーストラリアの人口の約2.5%を占めています。
マオリとは、ニュージーランドの先住民のことです。
アジア人種のポリネシア系に属する民族で、現在はニュージーランドの人口の約14%を占めています。
というわけで、これら2つの民族はそれぞれ別系統の民族ということになります。
これらは、先住民の人たちを表す言葉です。
オーストラリアの先住民が、アボリジニ。
ニュージーランドの先住民が、マオリ。
アボリジニとは
アボリジニはアフリカ人種、アジア人種、ヨーロッパ人種とは違った系統の人種で、オーストラリア人種とも呼ばれることがあり、イギリス人がやってくる前はオーストラリア大陸に50万~100万人いたと言われています。
伝統的な文化や習慣を持ち、採集やブーメランを使った狩猟の生活を行っていましたが、イギリス人の入植者が増えると迫害や差別を受けて、人口が減り続けたんだ。
オーストラリアは差別的な白豪主義政策を撤廃して以降、多文化社会の国へと変化し、先住民の権利回復運動が進んで、アボリジニの人口も約60万人と少し回復傾向にあります。
現在、アボリジニの多くは都市部に居住するようになっています。
マオリとは
マオリは、同じポリネシアの他の島からニュージーランドへ集団で移住してきました。当初は採集や狩猟の生活を行っていましたが、やがて農耕も行うようになりました。
マオリの伝統的文化の中で、ハカと呼ばれる踊りはニュージーランドのラグビーチームが試合前に踊ることで有名だね。
イギリス人の入植が進むとマオリとの戦争が起こり、マオリの土地が奪われ、人口も減少することになったんだ。
しかし、ニュージーランドでも先住民の権利回復運動が起こり、マオリ語も英語とともに公用語になり、マオリの国会議員枠も設けられています。
ちなみに、マオリの人口も現在は約60万人です。
アボリジニとマオリの違いまとめ!
それでは、最後にアボリジニとマオリの違いをもう一度整理しておきましょう。
アボリジニは、
オーストラリアの先住民で、人種的には三大人種とは別系統。人口はオーストラリア全体の約2.5%
マオリは、
ニュージーランドの先住民で、アジア人種のポリネシア系に属します。人口はニュージーランド全体の約14%
マオリ語も英語とともに公用語になっています。
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