中学地理でよく出てくる言葉に、平野、盆地、台地があります。
日本地理では、これらの具体的な地名もよくテストに出題されます。
日本における、平野、盆地、台地の違いを、しっかりと押さえておこう。
平野は、起伏の少ないほぼ平坦な標高の低い土地で、川の下流を中心に広がり海に面している。
盆地は、周囲を山によって囲まれたほぼ平坦な土地。
台地は、深い谷や崖で区別される周囲より一段高くなったほぼ平坦な土地。
このように、いずれも平坦な土地ということが共通点になっています。
平野は、広く平らな土地、川の下流を中心に広がり海に面している。
盆地は、山や高地に囲まれたほぼ平坦な土地。
台地は、平野や盆地のうち周りよりも一段高くなっている平坦な土地。
平野の具体例
日本の平野を地方ごとに、代表的な平野や農業との関連でよく出てくる平野を例としてあげていきましょう。
北海道で最も大きな平野は米の産地としても知られる石狩平野です。そして、畑作地帯の十勝平野もあります。
東北地方には、いずれも米どころとして知られる秋田平野、山形県の庄内平野、仙台平野があります。
関東地方では、何と言っても日本一広い関東平野。
中部地方の北陸には米どころの越後平野、東海には南部に木曽川などが合流して輪中地帯を作っている濃尾平野があります。
近畿地方では大阪平野、中国地方では岡山平野が代表的。
四国地方にはため池で有名な香川県の讃岐平野や、温暖な気候を利用した促成栽培で知られる高知平野があります。
九州地方で最も大きい平野は福岡県から佐賀県にまたがる筑紫平野で、宮崎平野は四国の高知平野と並んで促成栽培で有名です。
盆地の具体例
次に盆地の例をあげていきましょう。
北海道の旭川を中心にした上川盆地は、日本で最も北にある米どころです。
東北地方の山形盆地や福島盆地、中部地方の中央高地にある長野盆地、松本盆地や甲府盆地などは果物の産地として有名です。
これらの盆地で果物を栽培する果樹園は、山麓の扇状地を中心に広がっているんだ。
近畿地方の近江盆地は琵琶湖を含めた大きな盆地で、古都の京都や奈良は京都盆地や奈良盆地といった盆地の中にあります。
台地はどのようにしてできたのか
日本にある台地は、そのでき方によっていくつかに分類されます。
一般的には、もともと低地であった所が地殻変動による隆起などによって、一段と高くなって台地状になったものが多いんだ。
北海道東部の大規模な根釧台地、関東地方の下総台地や武蔵野台地、静岡県の茶の産地で有名な牧ノ原台地などがあります。
また、火山活動による火山灰などの噴出物が厚く堆積してできた台地もあります。
九州の鹿児島県から宮崎県の一部に広がるシラス台地はその例です。
なお、隆起によって形成された根釧台地や関東地方の台地の表面には、さらに火山灰も積もっています。
いずれの台地も、標高が少し高いので水が浸透しやすく、米の栽培には向かないので畑作地帯が多くなっていますが、根釧台地は冷涼なこともあって酪農地帯になっています。
ここで、一つ注意点があります!
下総台地や武蔵野台地は関東平野の中に含まれます。川の下流部の川沿いや海岸部の低地に比べると、これらの台地の標高は高くなっていますが、100mに満たない所が多く、低地と台地の部分をまとめて関東平野と呼んでいるんだ。
平野、盆地、台地の違いまとめ!
それでは、最後に平野、盆地、台地の違いをもう一度整理しておきましょう。
平野は、起伏の少ない平坦な標高の低い土地で、川の下流を中心に広がり海に面している。
盆地は、周囲を山によって囲まれた平坦な土地。
台地は、深い谷や崖で区別される周囲より一段高くなった平坦な土地。
今回出てきた地名は、地図帳でよく確認しておこう。
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