【中学地理】北アメリカ州まとめ!~山脈、気候、民族など~

北アメリカ州はカナダとアメリカ合衆国の大国2国に、メキシコからパナマへ至る中米諸国とカリブ海諸国が含まれます。

面積では大国2国で約8割を占めていますが、メキシコからパナマ運河までを含めて北アメリカ大陸と呼んでいます。

 

北アメリカ州の地形は大まかにとらえると規則性があります。

気候は、高緯度から低緯度まで南北に幅が広いのでバラエティに富んでいますが、こちらも大まかにとらえると同じように規則性があります。

 

今回の記事では、これらの規則性についてまとめていくので、北アメリカ州について理解を深めていきましょう。

また、北アメリカ州には多くの民族が住んでいますが、どんな民族がいるのかも学習していくぞ!

北アメリカ州の山脈と平野の配列を押さえよう!

北アメリカ大陸の西部には、険しいロッキー山脈が高原を伴ってアメリカ合衆国からカナダへと続きます。

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このロッキー山脈は海沿いではなく、少し内陸に入っているから位置に注意してほしいんだ。(海沿いには別の山脈があります。)

 

そして、アメリカ合衆国の東部には、古くて低いアパラチア山脈があります。

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カナダ東部には、さらに古い陸地のなだらかな高原があります。

この東西の山地や高原の列の間には、グレートプレーンズプレーリーと呼ばれる広大な草原や中央平原が南北に広がっています。

 

さらに、アメリカ合衆国の大西洋岸には、新しい平野が海底から隆起して形成されたんだ。

 

というわけで、大まかには西から東へ向かって、

幅の広い新しく険しい山地、中央平原、古い山地、海岸部の平野が、順番に南北に配列しています。

このうち、新しく険しい山地は環太平洋造山帯といって、メキシコなど中米諸国やカリブ海諸国も同じ仲間に入ることを覚えておこう。この地域の特色は地震や火山が多いことだね。ちなみにアラスカや日本も仲間だよ。

北アメリカ州の気候は熱帯から寒帯まで勢ぞろい!

北アメリカ州には、世界の気候区分で出てくる5つの気候帯が全て分布しています。

 

まず、緯度の低い中米諸国やカリブ海諸国は基本的に熱帯で主にサバナ気候になっています。

 

その北側の東の方、アメリカ合衆国の東部は温帯で日本と同じ気候、

カナダとの国境付近からカナダのほぼ全域が冷帯(亜寒帯)になっています。

 

そして、カナダやアラスカの北極海沿岸は年中低温の寒帯気候だ。

 

すなわち、南から北へ、熱帯、温帯、冷帯(亜寒帯)、寒帯の順に配列してるんだ。これは絶対に押さえておこう。

 

ところで、アメリカ合衆国の西部はというと

ロッキー山脈の山岳地帯にある内陸の盆地を中心に砂漠気候が分布し、周辺のステップ気候と合わせて乾燥帯になっています。そして、メキシコの北部へも続いています。

 

ここで、気候の注意点をあげるよ!

アメリカ合衆国の西海岸は温帯である地中海性気候となっています。

カリフォルニア州が、その典型と言えます。

 

そして、カナダの西岸もやはり温帯の西岸海洋性気候

なんとアラスカの南岸まで続くんだ。これは暖流の影響だね。

 

大陸の西岸で、このように地中海性気候、西岸海洋性気候が分布するのは、ヨーロッパ州と同じだね。

これは注意して覚えておこう!

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北アメリカ州の民族や宗教は?

北アメリカ州には多くの民族が住んでいます。

 

ところで

アメリカ大陸の先住民は?

と聞かれると答が出るかな!

 

そう、インディアンやインディオと呼ばれる人だね。

そして、北極海沿岸に住むイヌイットの人達もそうだ。

今では、これらの人達はネイティブアメリカンと呼ばれており、北アメリカ州では非常に少数派になっているんだ。

 

昔は多くの先住民がアメリカに住んでいたんだけど

そこへヨーロッパの人がたくさんやってきました。

そして、今ではアメリカ合衆国やカナダはイギリス系のアングロサクソン人を中心にした国になっています。

だから、この2つの国をアングロアメリカと呼ぶんだね。

ただ、現在ではイギリス系以外の白人も多くなっていることも頭に入れておきましょう。

 

中米諸国やカリブ海には、それより先に主としてスペイン人がやってきました。

そして、これらの地域では先住民との混血が進んだんだね。

 

その次に、アメリカへやって来たのがアフリカから連れてこられた黒人奴隷だ。

カリブ海やアメリカ合衆国南部の農園で働き、今ではその子孫が住んでいます。

 

さらに、現代になって西海岸に多く移住したのが、日本人も含めて中国人や韓国人などのアジア系の人々です。

 

そして、現在のアメリカ合衆国には隣国のメキシコをはじめ、中米やカリブ海諸国からの移民が増加しています。

彼らはヒスパニックと呼ばれています。

このヒスパニックと呼ばれる人達の特徴として

英語を使わない

という点があります。

彼らは、自分たちの言語であるスペイン語を話します。

 

この点がヨーロッパから来た白人と違う所です。

ヨーロッパからの移民はイギリス系以外の人達も、英語を話しているからね。

 

え、でも英語を話さないのにアメリカに来て生活するメリットってあるの?

って思うかもしれません。

 

だけど、経済的に豊かなアメリカに来ることは大きなメリットがあるよね。

ってことで、アメリカにやってくるヒスパニックの人達はどんどん増加しています。

 

そうなってくると…

逆にアメリカ合衆国では、白人も含めて雇用がおびやかされるという懸念もあり、大きな問題になってきているのです。

 

このように多くの民族が分布しているのが北アメリカ州ということになります。

一方、北アメリカ州の住民の多くは、やって来たヨーロッパ人の影響でカトリックやプロテスタントを信仰しており、宗教的にはキリスト教の世界になっているっていうのも特徴の一つとして覚えておこう。

北アメリカ州まとめ~山脈、気候、民族など~

北アメリカ州の地形や気候は、大まかには規則性をもって分布しているので、その配列を押さえることがポイントになります。

 

北アメリカ州の住民は、移住してきた歴史を考えながら押さえていくことがポイントになります。

 

このような視点で本文の説明をくり返し学習して、知識を定着させていこう。

 

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