【中学公民】三権分立のしくみと覚え方!それぞれどんな役割があるの??

みなさんは、三権分立って知っているかな?

これまで、国会、内閣、裁判所のそれぞれについて解説してきました。

 

この3つには国の権力が分け与えられていて、お互いに抑制し合っているんだ。

このしくみを三権分立といって、国民も関わっているよ。

では、私たちは三権にどう関わって、どのように参加しているのかな?

今回は、テストで出題されやすい三権分立のしくみを詳しく解説するぞ!

三権分立とは?

国の権力は、立法権、行政権、司法権の3つに分けられています。

立法権は国会、行政権は内閣、司法権は裁判所がそれぞれ担当しているよ。

このように国の権力を3つに分けて、それぞれが独立した機関に任せているしくみが三権分立だ!

 

そもそも、なんで三権分立が必要なの?

国の権力が1つの機関に集中するとどうなってしまうかな?

 

権力が1つに集中すると…

独裁的な国になってしまい、

国民の権利がおびやかされてしまうかもしれません…

 

そうすると、国民の政治参加が制限されて、民主政治が成り立たなくなっちゃうね。

これを防ぐために、立法権・行政権・司法権の3つを分けて、権力を尊重して抑制し合っているんだ。

 

フランスの思想家のモンテスキューは、『法の精神』で三権分立の必要性を唱えたよ。

三権分立は、国民のためにバランスのとれた政治が進められるようにしている重要なしくみなんだ!

 

三権分立のしくみとは?

三権分立は、絶妙な三角関係のバランスで成り立っているんだ!

国会、内閣、裁判所がどんな風にチェックして、抑制し合っているのか説明していくぞ。

 

三権分立のしくみ①:国会→内閣

国会の主な仕事は、法律の制定や予算の議決など。

国会から内閣に対しては、内閣総理大臣の指名、内閣不信任の決議をするよ。

内閣総理大臣は、与党のリーダーが選ばれて国会の多数決で決まります。

国会は「今の内閣はダメだ!」と信頼できないときは、内閣不信任の決議をして内閣をチェックするんだ。

国会は国民を代表するところで、国権の最高機関として政治の中心的な役割を果たしているぞ。

三権分立のしくみ②:内閣→国会

内閣は国会の信頼に基づいて成り立っていて、国会と内閣が連帯責任を負う「議院内閣制」のしくみがあるよ。

内閣は、国会からダメ出しを受けたときに衆議院を解散したり、国会を召集したりするんだ。

三権分立のしくみ③~内閣→裁判所~

裁判所は、公正な裁判が行われるように、国会や内閣などから圧力を受けない独立した機関なんだ。

これを「司法権の独立」というよ。

 

全国にあるたくさんの裁判所のなかでトップになるのが、東京にある最高裁判所。

この最高裁判所の長官は、内閣総理大臣に指名されるんだ。

さらに、最高裁判所のそのほかの裁判官を内閣が任命するよ。

三権分立のしくみ④~裁判所→内閣~

裁判所の大きな役割は、憲法や法律に違反していないかチェックすること。

内閣がしている行政の命令や処分が違反していないか確認するんだ。

三権分立のしくみ⑤~国会→裁判所~

裁判官はクビになりにくい職業の1つ。

裁判官をクビにできる人がいると、裁判官はその人の顔色をうかがって仕事をすることになるね。

そうすると、裁判官は公平な判断ができず、公正な裁判にはなりません。

 

だけど、裁判官が問題を起こしたらどうなるのかな?

裁判官は別の裁判官に裁かれるのではなく、国会で開かれる弾劾裁判で国会議員に裁かれるんだ。

国会は弾劾裁判という形で裁判所をチェックしているよ。

三権分立のしくみ⑥~裁判所→国会~

裁判所は、国会がつくっている法律が憲法に違反していないかをチェックするんだ。

このように、法律が憲法違反かどうかを確認する権限を「違憲立法審査権」というよ。

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国民と三権分立の関わりとは?

三権分立は、国会、内閣、裁判所がそれぞれ独立した機関になっていて、お互いの動きをチェックして監視しているしくみのこと。

では、三権分立には国民はどんな風に関わっているのかな?

国民と三権分立①:国民→国会

国民には選挙権があるから、選挙を通じて国会議員を選ぶ形で国会に影響を与えるよ。

 

国民と三権分立②:国民→内閣

「消費税の引き上げには賛成?反対?」

「今の憲法を改正する必要はある?ない?」

「次の選挙でどの政党に投票しますか?」

国民はさまざまな意見を持っているね。

このように、世間の一般的な考え方を世論というよ。

世論の動きは、政治を進める内閣に大きな影響を与えているんだ。

国民と三権分立③:国民→裁判所

裁判所に対しては、最高裁判所の裁判官をチェックする「国民審査」という形で関わるよ。

国民審査は、衆議院議員選挙と同時に行われて、辞めさせたい裁判官に「×」を記入して投票します。

ちなみに、今までに国民審査で辞めさせられた裁判官は1人もいません。

弾劾裁判や国民審査などの特別な理由がない限り、裁判官は辞めさせられることはないんだ。

 

このように、国民が選挙、世論、国民審査を通じて立法権、行政権、司法権の3権に影響を与えているんだ。

三権分立の中心にはわたしたち国民がいるということも認識しておこう!

三権分立のしくみのまとめ!

三権分立のしくみを解説してきました。

どのようにチェックし合っていて、権力を抑制しているのか、三角関係を理解しよう!

 

復習するときは、三角形の関係図の矢印の向きに注目。

どの機関がどんな役割をしているのか、内容と矢印の向きを中心に見直そう!

 

三権分立はテストで出されやすいから、しっかり復習しましょう!

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