中学地理で日本地理の学習をしていると、
漁業の説明で沿岸漁業や沖合漁業という言葉が出てきます。
これらの漁業の違いについては
「沿岸」「沖合」の2つの言葉の違いについて理解しておくとイメージがしやすくなります。
まず、沿岸というのは海岸線沿いの陸地または海域のこと。
そして、沖合は海岸線から少し離れた海域ということになります。
簡単に言うと、
沿岸は近く!沖合は遠く!
って感じだね。
この言葉のイメージそのままに沿岸漁業と沖合漁業の説明をすると以下のようになります。
沿岸漁業は、小型の漁船を使って日帰りで操業する沿岸水域での漁業です。
沖合漁業は、20トン~150トン級の船を使って、主に200カイリ排他的経済水域内で2~3日間操業する漁業です。
このように、使用する漁船の大きさや操業する海域、操業日数の違いによって分類されているんだ。
なお、さらに大きな船を使用して、公海上を1ヶ月以上の長期にわたって操業して漁業を行うことを遠洋漁業といいます。
沿岸漁業とは、小型の漁船を使って日帰りで操業する沿岸水域での漁業。
国の領海内でおこなわれることが多く、一人乗りの小型船などで小規模に行われる。
沖合漁業とは、20トン~150トン級の船を使って、主に200カイリ排他的経済水域内で2~3日間操業する漁業。
遠洋漁業とは、遠くの漁場にて大きな船を使用して、公海上を1ヶ月以上の長期にわたって操業する漁業。
沿岸漁業と沖合漁業の漁獲量はどちらが多いか
沿岸漁業では、サバやアジなどの魚を中心に約100万トン(2016年)が漁獲されています。
これは、日本の全漁獲量の約4分の1弱に当たります。
一方、沖合漁業では、サバやアジに加えてイワシ、サンマ、イカなどを中心に194万トンが漁獲されており、沿岸漁業の2倍弱の漁獲量に当たります。
すなわち、日本全体の漁獲量の半分弱と漁業種類別の漁獲量では最も多いのがこの沖合漁業です。
というわけで、現在の日本の漁業の中心は沖合漁業ということになります。
沿岸漁業と沖合漁業以外の漁業の漁獲量は
それでは、この2つ以外の漁業の漁獲量も調べてみることにします。
遠洋漁業は、現在、太平洋でのカツオやマグロ、北洋でのタラなどの漁獲がありますが、各国の200カイリ排他的経済水域の設定以降、漁獲量は大幅に減少して、33万トンと日本全体の漁獲量の1割以下になっています。
むしろ遠洋漁業より多いのが、ホタテ貝やカキなどの海面養殖業で、沿岸漁業とほぼ同じ約100万トンの漁獲量があります。
日本の漁獲量は1980年代のピーク時にくらべると、約3分の1まで減少しており、現在では外国から多くの魚介類を輸入しているんだ。
沿岸漁業、沖合漁業違いまとめ!
それでは、最後に沿岸漁業、沖合漁業の違いをもう一度整理しておきましょう。
沿岸漁業は、小型の漁船を使って日帰りで操業する沿岸水域での漁業。
沖合漁業は、20トン~150トン級の船を使って、主に200カイリ水域内で2~3日間操業する漁業。
漁獲量でみた場合、現在の漁業種類別における、日本の漁業の中心は沖合漁業で全漁獲量の半分弱。
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