私たちは、企業が生み出したたくさんのものやサービスにお金を使って消費し、毎日の生活を過ごしているよね。
国や地方公共団体は、国民が生活しやすいようにさまざまな制度を実施しています。
このようなくらしを支える経済は、私たちにとってとても大切なことなんです。
では、私たちの生活は経済活動とどのように関わっているのかな?
家計にはどんな収入があって、どのように支出しているのかな?
今回は、家計を中心に経済全体のしくみについて解説していくぞ!
私たちのくらしと消費
みんなはどんなことにお金を使っているかな?
おやつを買う、洋服を買う、電車やバスに乗る、映画を見る、遊園地に出かける、文房具を買う、……
衣食住に欠かせないもの、楽しみのために必要なもの、学校生活に不可欠なもの、いろんなものを買って消費しながらくらしているよね。
このように、生活に必要なものが生産され、流通し、消費されるしくみ全体のことを経済というよ。
私たちはこうしていろいろなものを消費しているんだ。
そのうち、目に見える形のあるものを財、それ以外をサービスというよ。
消費しているものは財とサービスの2つに分類できます。
財 | サービス |
目に見える形のあるもの | 形のないもの |
電気製品、ゲーム機
自動車 衣料品、食品 文房具 |
映画やコンサートの鑑賞
スポーツ観戦 旅行の交通費 学習塾の授業料 |
家計・企業・政府の関係とは?
経済は、私たちの生活に必要なものが生産・流通・消費されることを中心とした人間の活動のこと。
この経済の活動によってお金が家計、企業、政府の間を循環しているんだ。
この3つが主体となってお互いに結びつき、三角関係になって現代の経済を支えているよ。
それぞれの役割はこれだ。
- 家計…働いて収入を得る、商品を買う
- 企業…商品をつくる、商品を売る
- 政府…税金をもとにサービスを行う
では、家計、企業、政府にはどんな関係があるのか、1つずつみていこう!
家計と企業
- 企業に労働力を提供して、家計はその対価として収入を得る
- 企業が商品を製造・販売し、家計は商品を買って代金を支払う
家計と政府
- 家計は税金を納め、政府から公共施設や公共サービスの提供を受ける
企業と政府
- 企業は税金を納め、政府から公共施設や公共サービスの提供を受ける
家計の収入と支出とは?
家計とは、私たちが家族や個人で消費生活を営むこと。
家計は収入と支出をやり繰りして成り立っているんだ。
どんな収入があって、どのように支出しているのか、それぞれ詳しくみていこう!
家計の収入
家計の収入を所得というよ。
所得には、給与所得、事業所得、財産所得の3つがあるんだ。
給与所得とは、企業で働いて得られる給料のこと。
家計の所得のうちでいちばん大きな割合を占めています。
事業所得とは、お店や会社を自分で経営している人が得る所得のこと。
農場や工場で自分で生産したものを販売して、その売り上げが収入につながるよ
財産所得とは、自分の財産を他人に提供したり貸したりしたときに得られる所得のこと。
お金を貸したときの利子、株式の配当、アパートを貸したときの家賃など、さまざまな財産所得があるんだ。
この3つの所得のほか、高齢者が年金を受け取ったり、失業者が雇用保険をもらったりするのも家計に含まれます。
私たちは、これらの所得をもとに毎日の生活をしているよ。
家計の支出
家計の所得からお金を支払うことを支出というよ。
支出には、非消費支出、消費支出、貯蓄の3つがあるんだ。
非消費支出とは、所得から国や地方公共団体に税金や社会保険料を支払うこと。
これらを引いた後の所得は、消費支出と貯蓄に振り分けられます。
消費支出とは、食料費、交通・通信費、住居費、光熱・水道費、教育費、被服費など、生活に欠かせない決まって必要になる支出のこと。
娯楽費などの楽しみのための支出ように比較的自由に選べる支出もあるよ。
所得に占める自由な支出の割合が高いほど、経済的なゆとりのある家計といえます。
貯蓄とは、税金や社会保険料を引いた後の所得から消費支出を差し引いた残りの部分のこと。
貯蓄は、現金、銀行の預金、株式などを増やす形でたくわえられるんだ。
収入のすべてを使うのではなく、将来の支出に備えてしっかり貯蓄しておくことが大切になるね。
家計のまとめ!
経済のしくみと家計について解説してきました。
家計、企業、政府がどんな経済活動をしているのか、家計の収入と支出にはどんなものがあるのか、しっかり理解しよう!
所得は限られているものです。
将来の所得や支出を予想して、何にどれだけ必要なのか、どのくらい貯蓄するのか、使いみちをかしこく決めておくことは、家計にとって大事な選択になります。
自分のライフプランを考えてみるのもいいですね。
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