【中学公民】選挙の原則、しくみや問題点とは??

みなさんは、選挙がどのように行われているか知っていますか?

公正な選挙を実現するために、4原則や選挙制度があるんだ。

選挙の原則ってなんだろう?

日本の選挙の問題点はなんだろう?

今回は、選挙のしくみや問題点を解説していくよ!

選挙の4原則とは

選挙には次の4つの原則があります。

選挙の原則

  1. 普通選挙
  2. 平等選挙
  3. 秘密選挙
  4. 直接選挙

では、それぞれの原則について詳しく見ていきましょう。

①普通選挙

普通選挙とは、一定の年齢に達したすべての国民に選挙権や被選挙権を与えることです。

日本では、満18歳以上のすべての人に選挙権が与えられているよ。

②平等選挙

平等選挙とは、すべての人が一人一票投票できることです。

すべての人の一票は同じ価値として平等に扱われます。

お金持ちだから、身分が高いから、といって二票以上投票できることはないんだ。

③秘密選挙

秘密選挙とは、無記名で投票を行うことです。

投票用紙には、自分の名前は書きません。

だれがだれに投票したのかわからないようにしているんだ。

④直接選挙

直接選挙とは、国民が選挙で直接選ぶことです。

一人一人が直接議員を選びます。

 

選挙権と被選挙権

次に、選挙権と被選挙権について見ていきましょう。

選挙権とは

選挙権は、代表者を選挙で選ぶことができる、18歳になるともらえる権利なんだ。

よりよい社会をつくっていくために、政治に参加できるとても大切な権利です。

 

かつての選挙権はどうだったのかな?

明治時代の1890年、日本で最初の選挙が行われました。

このときの選挙権は「直接国税15円以上を納める25歳以上の男子」に限られていたんだ。

財産や性別で制限されていたんだね。

そのため、選挙権は大地主などの一部の人にしか与えられませんでした。

これは、全人口の1.1%にすぎなかったのです。

 

その後、数回の変更があり、2016年6月以降の選挙から、満18歳以上のすべての人に選挙権が与えられるようになったんだ。

アメリカやイギリスなどの外国でも、満18歳以上に選挙権が与えられています。

選挙権の年齢を下げることで、若者が積極的に政治参加することを期待しているよ。

被選挙権とは

被選挙権は、選挙に立候補できることです。

衆議院議員や市町村長などは満25歳以上、参議院議員や都道府県知事などは満30歳以上で立候補できるよ。

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主な選挙制度について

選挙と一言でいっても、様々な形式があります。

  • 小選挙区制
  • 大選挙区制
  • 比例代表制 などなど

それぞれの選挙制度の特徴について簡単に確認しておきましょう。

小選挙区制

小選挙区制は、1つの選挙区から1人を選ぶ制度です。

ほとんどの選挙では、この制度が導入されています。

大選挙区制

大選挙区制は、1つの選挙区から2人以上を選ぶ制度です。

地方議会の議員選挙などで導入されています。

比例代表制

比例代表制は、政党に投票して、各政党の得票率に応じて議席を分配する制度です。

衆議院議員選挙は、小選挙区制と比例代表制を組み合わせた小選挙区比例代表並立制で行われています。

 

選挙の問題点

最後に、選挙についての問題点を挙げておきます。

選挙が上手く機能していくためには、次のような問題点を把握し改善させていくことが大切です。

投票率の低下

最近の選挙では、投票率の低さが問題なんです。

原因は、「投票しても政治は変わらない」「だれがやっても同じ」という政治への無関心が考えられます。

 

2017年の衆議院議員選挙の投票率は53%で、有権者の半分の人しか投票していないんだ。

特に10代は40%、20代は33%、30代は44%となっています。

選挙権が18歳に引き下げられましたが、若者の投票率は低いですね。

 

また、投票率を向上するための対策があります。

その一つが期日前投票です。

選挙の当日に仕事や外出で投票に行けないとき、事前に投票できるようになっているんだ。

 

一票の格差

選挙区によって有権者の数が異なることで、一票の価値に大きな違いが出ることがあるんだ。

これを一票の格差というよ。

有権者が多い選挙区ほど一票の価値が小さくなり、有権者が少ない選挙区では大きくなります。

これは法の下の平等に照らすと憲法違反にあたります。

 

最高裁判所は、2013年の参議院議員選挙と2014年の衆議院議員選挙は違憲状態であるとの判決を出しました。

違憲状態とは、改善しないと憲法違反になる状態のこと。

一票の格差を改善するため、選挙区を変更するなどの改革を行っているよ。

選挙費用問題

選挙には多くの費用がかかります。

立候補するときの供託金、選挙運動に関わる人の人件費、ポスターやチラシの印刷代、通信費、広告費、お弁当代、…など。

市議会議員では500万円程度、国会議員選挙では5000万円以上かかるともいわれています。

選挙に当選することも大変ですが、選挙に出ることも大変そうですね。

選挙の原則、しくみのまとめ!

選挙は、国民が自らの意見を表明して、政治に参加できる重要な機会です。

18歳になると選挙権が与えられます。

政治に興味をもって、ニュースを見てみるのもいいですね。

選挙の意義やしくみをしっかり理解しておきましょう。

 

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