【中学公民】金融のしくみと日本銀行の働き、金融政策とは??

みなさんは、お金の流れに着いて考えたことありますか?

お父さんやお母さんからおこづかいをもらいますよね。

おじいちゃんやおばあちゃん、親戚からお年玉をもらいますよね。

皆さんはそれを使って本を買ったり、友達と遊ぶ時に使ったり、お金を貯めりしてるのではないでしょうか?

例えばお金を貯めるとしましょう。

コツコツ貯めて目標額になるまで、少しづつ貯めて、自分の銀行口座に現金を預けてしっかり管理していくよう、お母さんに言われ銀行の口座を作ってもらいました。

あとどの位で目標額に行くかな?

おこずかいが欲しくてワクワクしながら勉強や部活、お手伝いを頑張ったりするかもしれませんね。

その間、あなたが預けたおこずかいは、銀行でどうなっているか知ってますか?

銀行は皆さんから預かった大切なお金を、様々な形で利用したり、利益を出すために使っています。

その結果、皆さんは銀行から「利息」というお礼が貰えます。

一番皆さんに身近な方法で説明しましたが、金融とはもっとたくさんのことを指します。

日本が決めた銀行の仕事銀行の銀行とはなんだろう?

日本が混乱しないために政府の銀行がやっていることは?

今回は「金融」についてトコトン掘り下げていきます!

金融とは何?銀行ってどんなことしてるの?

まず、「金融」という言葉の意味を紹介しましょう。

「余裕があって今すぐ使わないお金がある人や企業が、銀行にお金を預けてもらいます(後程利息を支払います)

銀行はお金を必要にしている人、困っている人に対してに条件(主に金利の支払い)つきでお金を貸すこと」

が金融をといいます。

金利は、基本的に銀行が貸すしだす際の金利は高めに設定されています。

預けてくれた人や企業にお礼の利息をはらう金利は低めです。

この差が銀行の収益(もうけ)になります。

 

銀行三大業務…必ずやるお仕事

銀行は、国から指定された業務を必ずやらなくては行けない義務があります。

この3つが大きな柱になっていて、それ以外に認可や許可を取って様々な代理店業務を行っています。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

預金業務(よきんぎょうむ)

自分の銀行に預けてもらい、銀行として仕事できる資金を集めること

貸出業務(かしだしぎょうむ)

預金業務で集めた資金で、お金が必要としている人や会社に貸し付けること。借りた人が返す時には利息(借りたお礼)を支払う。家を買う時の住宅ローン、車や大学に行く時のローン、会社を経営して行くために必要な資金を貸すことが該当する

為替業務(かわせぎょうむ)
現金のやり取りをスムーズに、かつ安全に行うこと。五大公共料金(電気、ガス、水道、NHK、NTT固定電話)の自動引き落としや、年金や給料の受け取り、相手の指定口座に入金する「振り込み」などを指す

為替業務があることで、現金を遠く離れた場所に届けなくても銀行口座に入金できたり、各会社にその都度期限までに料金を支払いにいく手間が省けます。

日本の経済には、為替業務が根付いてからかなりお金のやり取り(決済)が便利になりました。

ちなみに同じ言葉を使う「外国為替」「為替レート」は、「為替業務」と全く意味が違います。

外国為替(がいこくかわせ)

日本の円と外国のお金(例えばアメリカのドル)と、交換したり、送金したりすることを言う。

レートは、1ドルあたり日本円でいくらの価値があるかを表す。世界の状況次第で日々変化する。

 

日本銀行の働きとは?

みなさんは日本銀行といえば何を思い浮かべますか?

たぶんほとんどの人が日本銀行に行ったことがないのではないでしょうか。

では、日本銀行に関する身近なものといえば…?

そう、お金です。

正確にいえば「紙幣(しへい)」と「硬貨(こうか)」に、日本銀行の名前が書いてあるんです。

日本銀行はいつできたの?どんな役割があるの?

1872年(明治5年)、日本銀行の全身「国立銀行」が設立されました。

明治9年、通貨に関する法律変更により、国はインフレーションを起こしてしまいました。

※インフレーションについてはのちほど説明します。

1882年(明治15年)10月10日、日本銀行となり、現在まで日本で唯一「国有」銀行として、日本の経済を公平にかつ安定するように営業されています。
このような、一国の経済を左右する銀行を中央銀行と呼びます。
では、日本銀行はどんな仕事をするのでしょうか?

①発券銀行
日本で唯一お金を生産する造幣局(そうへいきょく)があります。紙幣や硬貨が偽物か本物かの鑑定、ひどく破けたりぐちゃぐちゃになったりしたお札の価値の査定も行う。
②銀行の銀行
金融機関同士の円滑な決済への介入、一般の銀行との取引を行う。
③政府の銀行
国庫金(こっこきん=国が持っているお金)の出納(すいとう=お金の出し入れ)業務を行う

 

また、日本銀行は経済を安定させるため

金利操作、金利政策を行い、通貨流通量(国内に出回っているお金の量)の調整なども行っています。

 

このように、日本銀行は一般的な銀行と違い通貨を生産、回収したり、日本一の経済のプロたちが日本の経済と、銀行と銀行の仲立ち(お互い上手く行くための調整)をしている特別な存在なのです。

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日本銀行が行う金融政策とは?

日本銀行は度々、テレビのニュースで「日銀総裁(にちぎんそうさい)」が囲み取材で発言していることがあります。

あれは、何を言っているか皆さんにわかりますか?

あの発言に込められた意味は?

あの一言で何がどう生活に影響するのかを

みていきましょう。

日本銀行の目的と市場公開操作

日本銀行は、「物価の安定」を図ることと、「金融システムの安定」に貢献すること目的としています。

「物価の安定」が経済が安定的かつ持続的成長を遂げていくうえで無くてはならない基盤です。

日本銀行はこれを通じて皆さんの経済(ものを買ったり、売ったり、お金の流れを滞りなく行えること)の健全な発展に貢献する役割を担っているのです。

日本もかつて物価の不安定を経験しています。

  • 第二次世界大戦後に日本の財産が無くなった時
  • 1972~3年に起きた中東戦争の影響で石油が輸入できなくなり、主に石油にからむ商品の急激な値上がり(オイルショック)
  • 一等地の土地を転売して値段を釣り上げていったりする「土地ころがし」や、本来土地の価格が下がっているにもかかわらず昔の土地価格のまま経理申告していた事に土地の価格の上昇がひどくなった(バブル景気)

不安定時に、日本銀行は根本的な解決策や、日本銀行法の改定などの市場公開操作で物価の値上がりを食い止めてきました。

現在は皆さんも聞いたことある言葉「プチプラ」ですが、現在は比較的値段が安い方向に動きすぎてしまい、2016年に日本銀行から物価安からの脱却すべく日本銀行の政策が発動されています。

インフレーション(物価上昇)

ようやく目標額まで貯めることができました。

そのおこづかいを出金して、こころの底から欲しかったパソコンを買いに行きました。

欲しいとおもった時、新機種だったので、おこづかいを少し多めに貯めて家電量販店に行ったあなたは、衝撃をうけます。

「値段が、以前よりあがってる!!」

他のパソコンも全体的に高いです。

家電も決してお得とは言えない値段になっていました。

「そういえば、おうちで食べる食事のおかずが前より減ったかも…」

さて、一体なにが起きているのでしょう?

インフレーション(通貨膨張)
ものやサービスの全体の価値レベル=物価がある期間において持続的に上昇する

なにかの理由で物の値段と、お金の価値のバランスが崩れ、物の値段が急騰(きゅうとう)していたのです。

 

その原因はその時々の違い、戦争、原材料の入手困難、天災、政治などが影響します。

このまま何もせず放置すると、国民の心さえもむしばんできます。

実際に0が数えられなくなる人たちが続出した国がありました。

(1923年、ドイツのマルク通貨の暴落による影響)

日本銀行はこうなる前に、公開金利操作を行います。

 

インフレーション(インフレ)<好景気>のとき
  1. 日本銀行が一般の銀行に「国債」(国が国民から借りたいときに発行する債券)などを売る
  2. 銀行は日本銀行から国債を購入し、現金を支払うため余裕資金が減るので、一般の国民は銀行からお金が借りにくくなる
  3. 市場(お金のやりとりが行われる場所)が減って、景気が落ち着く

好景気の時は働いている人のお給料も上がり、それと同時に物価もあがる傾向にあります。

しかし、物価だけが一人歩きしてしてどんどん価格上昇すると「インフレ」が起こり、最終的に、通貨の価値が無くなり、最終的に紙幣は紙屑になってしまいます。

ここまで行くと、「ハイパーギャロッピングインフレ」(駆け足のインフレ)といって経済が立ち行かなくなります。

 

デフレーション(物質下落)

反対に物価が下がっていく状態を

デフレーション(通貨収縮)
物価が持続的に下落していくこと

といいます。

デフレーションが起きたとき、日本銀行は次のような対策を行います。

デフレーション(デフレ)<不景気>のとき
  1. 日本銀行が一般の銀行から「国債」を買い上げる
  2. 銀行が持つ現金が増え、銀行からお金が借りやすくなる
  3. 市場の通貨量が増えて景気が良くなる
デフレーションを放置していくと、働く人のお給料が減る傾向にあり、どんなに働いてもモノを安くしても実際の価値に結びつかない状態となります。

家をローンで買った人は、返済がきつくなったりして生活自体に影響がでます。

このようにデフレの悪循環が続いていくことをデフレスパイラルといいます。

 

日本銀行は「デフレスパイラル」に陥らないよう、金融政策を行っています。

日銀総裁のコメントを意識してみよう

日本銀行の総裁(そうさい)は、定例会見を約2か月に1回行われます。

ここでは日本でおきている様々な金融問題や、外国諸国とのやり取りで行き詰っていることや問題などを話して、どう日本経済に影響しているかを有識者(各地各場所から集められた経済専門家や日本銀行の役員など)の意見を発表しています。

そのほかに「日銀短観(にちぎんたんかん)」と呼ばれる現在の日本の景気指数を発表することもあります。

「現在、不景気は収束を迎えている」

「景気は回復しつつある」

「また転落したといわざるを得ない」

など、はっきりした言葉ではありませんが、発表されます。

金融機関はこの発表で商品の金利を決めたりしています。

総裁の一言で、翌月の金利に影響が出たりしますので、興味があるひとは銀行のローン金利などをみてみるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

  • 金融ってなんですか
  • 銀行ってどんな仕事するの?三大業務って?
  • 日本銀行のお仕事って?一般の銀行との違いは?
  • 金融政策とインフレ、デフレの関係
  • 日本銀行総裁のコメントの重要性

について紹介しました。

金融は専門的な分野で、言葉一つでもうわからない人も多いかもしれませんが、みなさんが生活している中に密接な関係があります。

100年以上前の諸先輩たちが海外に学びに行って取り入れた、日本の金融と、日本銀行がいまでも受け継がれています。

ここにきて、日本の金融業界は大きく変革期を迎えています。

日々かわるシステムや、サービスがたくさんあります。

これからどんなふうに発展していくのか、目をみはるばかりですね。

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