みなさんは、「議院内閣制」という言葉を聞いたことがあるかな?
議院内閣制は、国会と内閣が連帯責任を負う大切なしくみなんだ!
では、議院内閣制ってどんなしくみなんだろう?
連帯責任とはどういうことなのかな?
今回は、議院内閣制についてわかりやすく解説していくよ!
議院内閣制とは?
議院内閣制とはどんなしくみなのかな?
一言で言うと、「内閣は国会の信任に基づいていて、内閣は国会に対して連帯責任を負うしくみ」のことだ!
国会は、選挙で選ばれた代表が集まる、国民の意思を代表するところ。
内閣は、この国会の支持で成り立っています。
内閣は与党の支持が得られるので、国会と内閣の対立がなく、政治が停滞することは少ないんだ!
国会は、内閣を信頼できないときには、内閣不信任の決議を行って責任を問うことができます。
内閣不信任の決議が可決されたら、10日以内に衆議院を解散するか総辞職しなければなりません。
一方で内閣も、国民の意思を問う必要があるときには衆議院を解散できるんだ!
衆議院の総選挙が行われると、内閣は総辞職をして新しい内閣がつくられます。
このように、国会と内閣がお互いに連帯して責任を負うしくみが「議院内閣制」だよ!
議院内閣制のメリットは?
議院内閣制は、内閣が国会に対して連帯責任を負うしくみ。
では、議院内閣制にはどのようなメリットがあるのかな?
議院内閣制のメリット
- 政権運営が安定する
- 内閣総理大臣を任期中に解任できる
- 与党と野党がはっきり分かれる
内閣総理大臣は、国会で国会議員の中から指名されて選ばれるんだ。
だから、内閣総理大臣は与党の党首がなることがほとんどで、同じ政党から選ばれることになって、政権の運営が安定するといわれているよ。
だけど、内閣が行き過ぎた政策を行ったり、信頼できなかったりするときは、内閣不信任決議を採決して、内閣総理大臣を辞めさせることもできるんだ。
これは、議院内閣制の大きな特徴です!
内閣総理大臣が与党から選ばれるとともに、国務大臣も与党から選出されるよ。
内閣を担当する与党、それ以外の野党、と役割がはっきり分かれるんだ!
そうすると、野党が与党をしっかりチェックする機能が働いて、行き過ぎを抑えられます。
このように、議院内閣制があることで、国会と内閣が連帯責任を負いお互いに行き過ぎを抑え、安定した政権運営をできるようにしているんだ!
議院内閣制のデメリットは?
議院内閣制には、良い点だけではなく悪い点もあります。
では、議院内閣制にはどのようなデメリットがあるのかな?
議院内閣制のデメリット
- 国民が直接内閣総理大臣を選べない
- 内閣総理大臣は大胆な政策を実施できない
議院内閣制では、国民が直接内閣総理大臣を選べません!
国民は選挙で国会議員を選び、その国会議員が内閣総理大臣を選んでいます。
これが議院内閣制での内閣総理大臣の選び方です。
内閣総理大臣は与党の代表がなることが多く、国会議員の都合で選ばれる恐れがあります。
だから、内閣総理大臣は与党の意見に縛られてしまい、大胆な政策を実施するのが難しくなるんだ!
あまりにも大胆な政策を行ってしまうと、その政党を支持してくれる人から反対され、信頼を失いかねません。
議院内閣制を採用している国は?
議院内閣制は、19世紀のイギリスで誕生した制度です。
日本やイギリスのほか、ドイツなどで議院内閣制が採用されているよ!
アメリカの大統領制とは?
日本では議院内閣制を採用しているのに対して、アメリカで採用しているのが大統領制。
大統領制の場合、国民が大統領と議会議員をそれぞれ直接選挙して選びます。
大統領制の大きな特徴は、大統領に強い権限が認められていることなんだ!
大統領は、議会で成立した法律に対して拒否権を使うことができます。
ただし、大統領には議会を解散させる権利は無く、議会には大統領不信任決議の権利はありません。
アメリカの大統領制は、大統領と議会が互いに独立していて、それぞれの権力がしっかり分かれています。
議院内閣制のまとめ!
今回は、日本の議院内閣制とアメリカの大統領制について解説してきました。
内閣が国会の信任に基づいていて、国会に対して連帯責任を負うしくみがあることで、日本の政治が成り立っているんだ!
議院内閣制は、とても重要なしくみなんです。
議院内閣制のしくみ、大統領制との違いに注目して、ポイントをしっかり確認しましょう。
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