みなさんは、日本の選挙制度を知っていますか?
小選挙区制、大選挙区制、比例代表制など
さまざまな選挙制度があるわけだけど
それぞれの制度って具体的にどんな内容なのか
そして、どんな長所や短所があるか分かるかな??
今回は、日本の選挙制度について詳しく解説していくよ!
日本の選挙制度をそれぞれ解説!
日本の選挙の方法は、公職選挙法という法律で決められているんだ。
この法律で投票時間、選挙区、禁止事項などを定めています。
それでは、選挙制度を詳しく解説していくよ!
大選挙区制とは
大選挙区制は、1つの選挙区から2人以上を選ぶ制度です。
地方議会議員選挙で採用されているよ。
都道府県や市町村を1つの選挙区として投票を行うんだ。
この制度は死票が少ないことが大きな特徴です。
死票とは、落選者に投票した票のこと。
大選挙区制では複数の人が当選するから、死票が少ないんだ。
複数の人が当選できるから、人数の少ない小さな政党からでも当選できます。
たくさんの政党の中から、自分に合った政党を選んで投票できるんだ。
しかし、政党がありすぎると政治が不安定になりやすいこともあります。
小選挙区制とは
小選挙区制は、1つの選挙区から1人を選ぶ制度です。
衆議院議員選挙で採用されているよ。
衆議院議員選挙は、各都道府県に複数の選挙区を設けて選挙を行います。
選挙区は人口に応じて区分けされるんだ。
次の選挙からは、全国289の選挙区で行われます。
1つの選挙区が小さいから、選挙費用が安く抑えられます。
立候補者と有権者の距離が近くなり、細かい選挙運動ができるんだ。
だから、大政党に有利になって政治が安定するよ。
小選挙区制は1人しか当選しないから、死票が多いのが特徴です。
少数意見が反映されにくい制度なんだ。
比例代表制とは
比例代表制は、政党の得票数に応じて、政党に議席を配分する制度です。
投票するときは、政党名もしくは立候補者名を記入します。
衆議院議員選挙や参議院議員選挙で採用されているよ。
政党の得票数に応じて議席を配分するってどういうことなのかな?
どうやって当選者を決めているのかな?
その方法がドント式です。
ドント式の方法を簡単に紹介するよ。
テストで出題されることがあるから、しっかり覚えておこう!
- 定数(当選する人数)を確認
- 表をつくる
- それぞれの政党の得票数を÷1、÷2、÷3、…のように整数で割る
- 計算の答えの大きい順に定数の数まで配分
【例 A選挙区(定数3)】
X党 | Y党 | Z党 | |
得票数 | 600票 | 350票 | 150票 |
÷1 | 600 ➊ | 350 ➋ | 150 |
÷2 | 300 ➌ | 175 | 75 |
÷3 | 200 | 116 | 50 |
当選者数 | 2人 | 1人 | 0人 |
A選挙区は定数が3で、3つの政党がいます。
得票数を÷1、÷2、÷3の計算をします。(計算ミス要注意!!)
答えの大きい順に1位、2位、3位を決めて、当選者を確定します。
今回は、X党1人、Y党2人、Z党0人という結果になりました。
小選挙区制に比べると死票が少ないことが特徴です。
国民のさまざまな意見が反映されやすいですが、議会に責任ある多数派ができにくいともいわれているんだ。
多くの政党があることは、政策を選んで投票できます。
しかし、政党が乱立してしまうと、政治が不安定になりやすいです。
小選挙区比例代表並立制とは
小選挙区比例代表並立制は、小選挙区制と比例代表制を組み合わせた制度です。
衆議院議員選挙で採用されているよ。
小選挙区制(定数289)と比例代表制(定数180)で行われます。
比例代表制では、全国を11のブロックに分けて投票されます。
有権者は、小選挙区と比例代表にそれぞれ一票ずつ投票します。
日本の選挙制度の特徴比較!
ここまでみてきた大選挙区制、小選挙区制、比例代表制は理解できましたか?
それぞれの制度を表でまとめたよ。
長所と短所を比較しよう!
長所 | 短所 | |
大選挙区制 |
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小選挙区制 |
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比例代表制 |
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日本の選挙制度まとめ!
選挙制度の特徴は理解できましたか?
大選挙区制、小選挙区制、比例代表制を比較して覚えてくださいね。
それぞれの長所や短所をしっかり確認しましょう!
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