【中学地理】オセアニア州の要点まとめ!オーストラリアとニュージーランドの特徴を解説!

オセアニア州は世界最小の大陸

オーストラリア大陸と太平洋の島々からなっています。

 

今回の記事では

そんなオセアニア州を学ぶ上でメインとなる

オーストラリアとニュージーランドの要点についてまとめていきます。

 

オーストラリアとニュージーランドは似ている点もあるんだけれど、違う点も多いんだね。

どのような人達が住んでいるか

地形や気候はどうなっている?

どんな産業がさかんなの?

 

そして、オセアニア州には

たくさんの島々があるんだけど

それらはどのように区分されているか知っているかな?

これらの区分についても学習していくよ!

 

というわけで

今回はオセアニア州の主要国、オーストラリアとニュージーランドの要点を押さえていくので、しっかり学習していこう!

オセアニア州の区分と住民

オーストラリア以外の島々は、3つの地域に分かれます。

日本の南方に位置するのがミクロネシア(小さい島々)で、日本人も観光によく訪れるグアム島(アメリカ領)も含まれます。

オーストラリアに近い所がメラネシア(黒い島々)、そして東太平洋とニュージーランドを含む島々がポリネシア(多くの島々)と呼ばれます。

 

オーストラリアの先住民はアボリジニーと呼ばれる人々で、現在ではオーストラリア全人口の2.5%になってしまいました。

 

オーストラリアは国旗からもわかるように、かつてイギリスの植民地でした。

そのため現在はイギリス系を中心にした白人が90%を占めています。

以前には白人以外の移民を禁止する白豪主義という政策をとっていましたが、1970年代に撤廃され、その後は地理的に近いアジア系の移民が急増しています。

 

現在のオーストラリアは、その結果として多文化社会の国として生まれ変わったのです。

それぞれの文化を尊重し合う考えのもと、先住民の伝統的文化の尊重や地位向上にも努めているんだ。

 

また、ニュージーランドも同じくイギリス系を中心にした白人が多く、人口の3分の2を占めています。

一方で、先住民であるポリネシア系のマオリ人の比率は14%となっています。

ニュージーランドでも英語以外にマオリ語も公用語になったり、マオリ人の国会議員枠があるなど、やはり地位向上に努めています。

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オーストラリアとニュージーランドの自然のまとめ

まず地形から見ていこう。

オーストラリアとニュージーランドの地形は非常に対照的です。

オーストラリアは古い大陸が大部分を占め盆地や台地が分布し、東部には南北に長い古い山地が分布します。

一方、2つの島からなるニュージーランドは環太平洋造山帯の一部をなす新しい陸地です。

 

そのため、オーストラリアは地震が無く、ニュージーランドは日本と同じように火山や地震があります。

 

次に気候を見ていくよ。

オーストラリアは国土の半分以上が砂漠気候やステップ気候の乾燥帯です。

したがって人口密度は非常に低く、人口は温帯が分布する南東部や南西部の海岸地帯に集中しています。

また、北部や北東部には熱帯も分布し、北東部沿岸には世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフが分布し、有名な観光地になっています。

 

一方、ニュージーランドは国土の全体が温帯で、西ヨーロッパと同じく、海からの偏西風の影響を受けて年中降雨がみられる温和な西岸海洋性気候になっています。

羊の多いオーストラリアとニュージーランド

オーストラリアとニュージーランドの共通点は羊毛の生産や輸出が多いことです。

 

統計を見てみると、羊毛の生産はオーストラリアが世界第2位、ニュージーランドが第3位

輸出はオーストラリアが第1位でニュージーランドが第2位となっています。

オーストラリアではステップ気候の所を中心に羊の分布が多くなっており、かつては長らく羊毛がオーストラリアの輸出品の第1位を占め、オーストラリアは羊の背に乗った国と呼ばれていました。

近年では、牧羊地帯より降水量の多い所を中心に牧牛地帯も広がり、牛肉の生産も多くなっています。

日本にも輸入されオージービーフとして売られているんだ。

 

また、オーストラリアでは南東部と南西部で、年降水量500mmの周辺地域が小麦地帯になっており、南半球の穀倉地帯になっています。

この地域では小麦の栽培と羊の飼育を組み合わせた農業も行われています。

 

一方、ニュージーランドの羊は羊毛以外に羊肉を取るための羊の品種も多いんだ。

そして年中降水量がみられるため牧草がよく育ち、牛の飼育もさかんで、酪農による乳製品や牛肉も多く生産されます。

 

すなわち、ニュージーランドは畜産国ということだね。

 

というわけで、

オーストラリアは羊毛、牛肉、小麦

ニュージーランドは乳製品(バターの輸出は世界1位)、肉類、羊毛

の生産や輸出が多い国です。

日本へ輸出されるオーストラリアの資源

オーストラリアは農産物の輸出も多いですが、現在の輸出品の上位品目は地下資源になっています。

特に鉄鉱石と石炭が多くなっており、鉄鉱石は産出、輸出とも世界第1位、石炭も輸出は世界1位になっています。

 

鉄鉱石は主に西部の台地で産出されており、鉄道を使って港へ運ばれ、そこから日本や中国、韓国といった東アジアの工業国へ多く輸出されています。この鉄鉱石を利用できるように、鉱山の開発や鉄道の建設には日本も協力したんだ。

石炭は逆に東部の古い山地で多く産出され、同じように東アジアの国へ多く輸出されています。

 

日本の鉄鉱石と石炭の輸入相手国の第1位は、いずれもオーストラリアで、ともに半分以上を占めています。

 

というわけで

鉄鉱石と石炭を原料とする鉄鋼業にとって、日本はオーストラリアなしではやっていけないということになります。

オーストラリアとニュージーランドの要点まとめ!

それでは、最後にオセアニア州のオーストラリアとニュージーランドについて要点をまとめておきましょう!

 

オーストラリア、ニュージーランドの要点まとめ!

【自然】

オーストラリアは古い大陸と東部の古い山地

ニュージーランドは新期造山帯で火山や地震がある。

【気候】

オーストラリアは乾燥帯が中心で、南東部と南西部は温帯、北部や北東部は熱帯

ニュージーランドは全土温帯の西岸海洋性気候。

【農業】

オーストラリアは羊毛、牛肉、小麦

ニュージーランドは乳製品、肉類、羊毛。

【地下資源】

オーストラリアが日本の鉄鉱石と石炭の輸入相手第1位。

 

以上、オーストラリアとニュージーランドを比較してしっかりと押さえておこう!

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