みんなは伊藤博文って知っているかな?
日本で初めて総理大臣になった明治時代の政治家なんだ。
この記事では、伊藤博文はどんな人物だったのか、どんなことをしたのか、わかりやすく説明するよ。
伊藤博文の経歴をざっくりまとめるとこんな感じだ。
伊藤博文(1841~1909年)
- 初代内閣総理大臣
- 憲法制定のためヨーロッパに留学
- 立憲政友会を結成
- 初代韓国統監となる
貧しい武士から内閣総理大臣へ!
伊藤博文は長州(現在の山口県)の貧しい武士の家に生まれた。
17歳の時、吉田松陰が開いた松下村塾に入門し、木戸孝義や高杉晋作らとともに学んだんだ。
博文は、吉田松陰も大絶賛するほど優秀で、人当たりも良く人気者だったみたいだよ。
吉田松陰が処刑され松下村塾も廃校した後、
博文はイギリスに入学し産業や軍事力に感激し、
帰国後は積極的に武力で幕府を倒すことに参加したんだ。
明治維新後は、明治政府の一員として、
日本の貨幣制度を整えたり、鉄道事業、内閣制度の創設、大日本帝国憲法の制度の導入したりと引っ張りだこだったんだ。
大日本帝国憲法を作るために、ドイツの憲法を学びにヨーロッパにもう一度行ったりもしたんだよ。
そしてついに、1885年12月に初代内閣総理大臣に就任したんだ。
当時44歳。これは歴代最年少。
その後も、4回も内閣総理大臣になるんだよ。
他にも枢密院議長、初代韓国統監など初めて作られる機関のトップには絶対伊藤博文が選ばれたんだ。
伊藤博文がいなくては政府が機能しないといっても過言ではないほど、伊藤博文は重要な人物になっていたんだね。
初代韓国統監となる
1905年、日本は当時大韓帝国だった韓国を日本の保護国にした。
そしてその韓国を監視するために、韓国統監府という機関が置かれることになり、
その初代統監に伊藤博文が就くことになったんだ。
そのころ日本は、南下政策をとっていたロシアが脅威となっていて、そのロシアに対抗するために韓国を早急に近代化させたいと思っていたんだ。
韓国をロシアに捕られると、次は日本に攻めてこられるからね。
だから当時の軍部は、なんとしても韓国を日本の直轄地としたかったんだよ。
早急にね。
でも、当の伊藤博文にはそんな気はなかったんだ。
今の大韓帝国は国力が弱いからしょうがないとしても、
国力が就き次第、日本の保護下に置くのもやめるべきだと考えていたんだって。
また、韓国人は日本人に劣ることのない優秀な民族であると高く評価していたんだ。
そして博文が韓国統監になったあとは、腐敗した韓国政府の立て直しを図り、
日本政府から無利子・無期限の資金を引出し、道路の整備や鉄道の整備、病院の建設など、公共事業を積極的に行ったんだ。
その他にも、4年間に100校以上の学校を建設し、韓国人たちの教育にも力を注いだんだ。
こうした博文の尽力で、韓国の国力も尽き、人口もおよそ2倍に増えたんだ。
伊藤博文、暗殺
1909年10月26日、博文は満州・朝鮮問題についてロシア側と非公式に話し合いをするためにハルビン駅に向かっていた。
駅に着くと、日本側の列車を降り、ホームにて出迎えていたロシア側の要人たちと握手をしながら、ロシア側の列車に乗り込むためホームを歩いていた。
その時、いきなり3発の銃弾が発射され、博文の胸や腹部を貫いた。
そしてその30分後、博文は帰らぬ人となってしまった。
伊藤博文はこのように暗殺されてしまったが、暗殺した犯人はなんと朝鮮人だった安重根。
韓国独立を目指す熱心な活動家だった彼は、伊藤博文が韓国を悪くしているという考えに至って暗殺を企てたんだけど…。
博文は韓国の国力を付けるために尽力していたのに大きな誤解だよね。
しかも、博文は日本の軍部が熱心に進めようとしていた韓国併合(韓国を日本の直轄地にする政策)を断固拒否していたわけで…。
当然、博文の死後、邪魔ものがいなくなった日本政府は韓国を日本に併合することを決めて実行に移した。
安重根は、自らの手で韓国の独立の道をたってしまったんだ。
博文は撃たれてから犯人が朝鮮人だと知った時、
「おれを撃ったりしてバカな奴だ」
と言ったそう。
博文は韓国を独立させようとしていたのにね…。
明治政府の立役者で、日本を近代化に導いた偉大な政治家の最期はこうした誤解によって強制的に幕を下ろされたのでした。
なんとも皮肉なものだよね。
まとめ!
以上、伊藤博文についてお話ししました。以下重要なキーワードについてまとめておきましょう。
- 初代内閣総理大臣→歴代最年少。数々の機関を整える。
- 憲法制定のためヨーロッパに留学→ドイツの憲法を参考に。大日本帝国憲法の制定
- 立憲政友会を結成
- 初代韓国統監となる→韓国の国力を高めるため、公共事業や教育に力を注ぐ
- ハルビンにて暗殺
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