今川義元という武将はご存じだろうか?
あの織田信長が数少ない兵で撃破しとという武将だ。
「敗北者」「公家かぶれの武将」としてのマイナスイメージが強いこの人物だけど、果たして本当はどんな人物だったのだろうか?
今川義元の生涯年表まとめ!
「海東一の弓取り」の異名を持つ支配者
引用:http://sumpuwave.com/imagawa-event/
今川義元は駿河を治める大名家の5男として生まれた。
今川家は足利一門(室町幕府将軍家)であり名家だったんだ。
母は公家出身の正室だったんだけど、もう兄が2人いたため義元は家督争いが起きないように4歳で出家させられた。
このまま坊主として一生を終えると思いきやある事件が起きる。
なんと父の死後、家督を継いでいた兄ともう1人の兄が2人とも同じ日に相次いで亡くなってしまったんだ。
そうして5男だが、正室が生んだ男子としては3番目だった義元が還俗(出家をやめること)して家督を継ぐことになった。
義元17歳の時だ。
その後、義元に反抗的だった家臣が内乱を起こしたが、見事それを平定。
そして大国を治める武田信玄と同盟を結び、
自分に反抗的だった近隣の武将を蹴散らしたり和睦を結んだりしながらだんだんと勢力を拡大し、ついに駿河・遠江・三河の3国を治める大大名となった。
その勢いは「海東一の弓取り(=実力者)」といわれたほどだったんだよ。
そして、領地内には自らが法律を作り、それを基にして治めたり(室町幕府には従わないことを意味する)、商業を活発にするなど優れた政治的手腕を発揮したんだ。
また母が公家出身だったことから、公家の方にもさまざまな人脈を築いていたんだ。
公家のような装いをしていたのも母親が公家出身だったということも関係しているんだね。
でも決して蹴鞠ばかりしている軟弱者ではなく、国内外にとってとても影響力がある優れた武将だったんだ。
桶狭間の戦いでの壮絶な最期
引用:https://matome.naver.jp/odai/2148664118394344201/2148678987283167403
「海東一の弓取り」となった義元は、自分が天下を統一して覇者となろうと野望を抱き、軍勢を率いて京へと出発した。
京へ行くためにはまず目障りな隣国である尾張を蹴散らす必要がある。
尾張を治めていた織田信秀(信長の父)とは何度も戦をしており、信秀が死んでからはよりいっそう攻撃の手を強めていた。
今は尾張のうつけ者と称される織田信長が治めている。
尾張撃破を足掛かりに京まで行こうと思っていた義元は2万5千の兵を連れ桶狭間まで進軍してきた。
あいにく天気は大荒れ。風や雨で前が見えないほどだ。
今川軍は少し休息をとることにした。
休んでいると突然、何の前触れもなく織田軍が奇襲を仕掛けてきた。
今川軍は大混乱の上、敗走。
そして大将である義元は300騎の兵に守られながら自ら馬に乗って逃げようとしたが、槍で一撃をくらってしまった。
義元はそれを返り討ちにしたが、織田軍の猛追にはかなわずついに討ち取られてしまった。
しかし、義元はその首を切られる間際、相手の左指をかみちぎったという。
何とも言えない壮絶な最期だよね。そうして42年の生涯に幕を下ろしたのでした。
打ち取られた義元の首
打ち取られた義元の首は、首実検(本当に本人の首であるのか確認すること)にかけられた後、清州市の須ヶ口というところでさらされていた。
一方、義元の死が伝わると今川軍は総崩れで撤退していた。
そんな中、家臣である岡部元信という人物は鳴海城に立てこもり、1人奮闘を続けていた。
織田軍はなかなかこの城を落とせなかったんだ。
すると元信は、義元の首と引き換えに城を明け渡すと申し出た。
信長はこの元信の主君に対する忠義に感動し、丁寧に棺の中に首を納めて返したんだ。
元信は首が入った棺を御輿にのせ、それを先頭に鳴海城から撤退していった。
しかも、途中で刈谷城を攻め落としていっている。
どこまでも忠義に厚い人物だったんだね。
義元の首は初夏だったため損傷が激しく、駿河にある義元の居城まで持ち帰ることはかなわなかった。
そこで元信はやむなく今川氏に縁ある東向寺に首塚を建て埋葬したんだ。
胴体の方もこれまた損傷激しく、なんとか戦場からは持ち帰ったもののやむなく大聖寺というところに葬られた。
義元は首と胴体と別々の所に埋葬されているんだね。
まとめ
今川義元は「公家かぶれの情けない武将」と思われがちだけど、実はそうではなく武将としても政治家としてもトップレベルの実力を誇っていたんだね。
まさか本人も桶狭間で死ぬなんて思ってなかっただろう。
もし、桶狭間で逆に信長を破っていたとしたら。
義元こそが天下人となっていたかもしれないね。
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